大っ嫌いなアイツに恋をした。
自分の気持ちがわからない。
どうしたいのかさえわからない。
本当は橘のこと、どう思ってるの?
そんなの一つしかない。
だいっきら…
「おっ!流れ星!!」
いきなり橘はそう言い、夜空に指をさした。
「…えっ!どこ!?」
「見んの遅ぇよ!もう消えた!」
何が消えた、だ。
最初から嘘なんでしょ。
「もういい、早く帰ろ」
橘を置いて歩き出す
すると、いきなり手を引かれた。
「ちょっ!」
「ほら、見ろっ」
橘に言われ顔をあげると流れ星がヒューっと一瞬流れた。
あまりにも一瞬の出来事で二人とも顔を見合わせる。