大っ嫌いなアイツに恋をした。



自分の気持ちがわからない。

どうしたいのかさえわからない。



本当は橘のこと、どう思ってるの?


そんなの一つしかない。


だいっきら…



「おっ!流れ星!!」


いきなり橘はそう言い、夜空に指をさした。


「…えっ!どこ!?」


「見んの遅ぇよ!もう消えた!」



何が消えた、だ。

最初から嘘なんでしょ。



「もういい、早く帰ろ」


橘を置いて歩き出す

すると、いきなり手を引かれた。



「ちょっ!」



「ほら、見ろっ」



橘に言われ顔をあげると流れ星がヒューっと一瞬流れた。


あまりにも一瞬の出来事で二人とも顔を見合わせる。



< 170 / 415 >

この作品をシェア

pagetop