大っ嫌いなアイツに恋をした。



賭けてごとのことならキスだって出来ちゃうんだ。


橘はいつだってそうだった。


あたしが忘れていただけ。



無かったことにしてあげる……


あたしからそう言ったけど


今更無かったことになんか…出来ないよ。



「バカ……大っ嫌いだよ」




大っ嫌いなのに……



「好きなんだよ……っ」




残された資料室で一人

届かない言葉を呟いた。








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