大っ嫌いなアイツに恋をした。
南橋に着いたころにはみんなが集まっていた。
「ごめんね、遅れちゃって…」
呼吸を整えて言うと、夏祭り使用にオシャレした若菜が目を輝かせた。
「美優、ちょー可愛いじゃん!これは男がほっとかないよ!」
ニヤリと笑って肘であたしを押して来る若菜。
着付けだけでなく、化粧も髪型も全てしてもらったのだ。
髪型は編み込みをしてもらってアップヘアーにした。
何だかいつもこんなことしないから恥ずかしいな……
顔をあげると一人の男子と目が合う。
確か…長野くんだっけ
そう思っているとあからさまに目を逸らされた。
……え?
あたし何か変なことした?
最後があたしだったらしくみんな集まったので南橋宮に向かうことに。