大っ嫌いなアイツに恋をした。
◇好きと不安は隣り合わせ
【美優side】
「もう、怒んなって」
「怒るよバカっ!」
ハチャメチャなお家デート?の数日後。
あたしはまた橘の家に来ていた。
今日は、親いるから…なんて言った橘。
挨拶しなきゃとお菓子を持って可愛らしい家に行くと……
前と同様、お母様はいらっしゃらなかった。
「嘘つくってどういうこと!?しかも、入ってそうそう押し倒そうとするなんて…っ!」
「ダメだった?」
「ダメに決まってるでしょ!?」
可愛らしく言ってもダメなんだから…!
「けどさ、前の未遂も考えて、もしかしたら…とか思わねぇの?」
「思わないよっ!変態!」
この前はつい、流されそうになったけど…もう流されないんだからっ!
「変態って、男はみんな変態だろ?」
なんて、結局開き直る様。
「バーカ怒んなよ、お子ちゃまのお前にゲーム付き合ってやるからさ」
だから、お子ちゃまじゃないってば!