大っ嫌いなアイツに恋をした。
素直に目を閉じた橘。
本当、綺麗な顔してるよね…
睫毛長いし、形の良い唇だな〜
って、これじゃああたしも変態だ。
そっと橘の肩に手を置いたつもりが……
「わぁっ!」
勢い余って床に押し倒してしまう。
「フッ、何?俺のこと襲うつもり?」
「ち、違うから…!」
あ〜もう、ドキドキして…出来ない。
橘はいつもどんな風にキスしてるの!?
「……早くしないと、俺が喰うよ?」
わ、わかってるってば!!
心臓がドキドキしすぎて壊れてしまいそう。
あたしはやっとの思いでほんの一瞬
橘に触れるだけキスをした。