大っ嫌いなアイツに恋をした。










雨降る中、賑やかな街の中を宮村と並んであたしは歩いていた。


結局、宮村に言い負かされあたしは橘の様子見に行くことに。


あたしは別に…なんて思いつつやっぱり心配で仕方なかった。



「あ…っ、宮村、コンビニ寄ってい?」



「ああ、いいよ」




宮村の承諾を得てコンビニに入る。
橘に何か買って行ってあげよ…


ふと、目に付いたカルピスヨーグルトを手に取る。


ふっ、カルピス…喜ぶかな…



少し、にやけてしまったあたしを見て宮村はフッと笑う。



「悠月にあげんの?」



「うん、アイツ…カルピス大好きだから」



これ食べて早く元気になって学校来て欲しいし!


あたしはカルピスヨーグルトと他に食べやすいゼリーなどを買うことにした。



「悠月、すげぇ笹原に愛されてんのな」



コンビニを出て、再び並んで歩いていると
宮村はポツリとそう言葉を零した。




< 338 / 415 >

この作品をシェア

pagetop