大っ嫌いなアイツに恋をした。











文化祭当日。

もうすぐ、劇本番。


あたしは更衣室で着替えている真っ最中だった。



「美優〜準備出来たー?」



カーテンで仕切られた向こうから、愛美の声がする。


ほ、本当にこれで舞台上がらないといけないのか……


あたしはため息まじりにカーテンを開けた。



「一応、着てみたけど……こんなふわふわしてるのって……」



ドレスを着たあたしを見て、愛美はパァッと顔を輝かせる。



「美優〜〜!!すごく似合ってるよ!可愛い〜!」



愛美はあたしの周りをくるくる回って何だか楽しそうだ。



「あとは…化粧と髪型だね!メイクさん呼んでくるからちょっと待ってて!」



なんて、言った愛美は慌ただしく更衣室を飛び出した。



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