大っ嫌いなアイツに恋をした。
◇初デートと言う名の拷問
ジリリリリリージリリリリリー
「ん〜、」
適当に目覚ましを叩くと音が止まる。
まだ、7時か……
もうちょっと寝よっと。
休日の朝は好きだ。
学校がないからゆっくり、ダラダラと出来るから。
慌てて起きる必要もないしね。
そう、慌てて起きる必要も……
プルルルルループルルルルル
「ん、も!うるさいな〜」
バシバシ目覚まし時計を叩いても不愉快な音は止まらない。
眠いんだから〜!
目をこすってベッドから身体を起こす。
倒れた目覚まし時計を見ると……
「えっ!?9時半!??」
どうしよ!二度寝しちゃった!!
さっきからの音は携帯の着信音だと気づいたあたしは慌てて携帯を手にとる。
画面には、橘 と表示されていた。