大っ嫌いなアイツに恋をした。
あれから宿舎に戻っても橘と陸の仲は悪化するばかり。
練習でも突摑み合いになりかけてたし…
本当、どうしてこんなことに……
今日は色んな意味で疲れたし、お風呂でゆっくりしよう。
「はぁ〜疲れた….」
湯船に浸かると疲れが吹き飛ぶようか感じがした。
やっぱり合宿に参加するのがいけなかったかな?
陸もいつもと様子がおかしいし…
ガラス張りの窓から月をボーッと眺めていると、ドアがガラガラっと音を立て開いた。
……え?
「あ、いたんだ、お前」
ドアの音に振り返ると、腰にタオルを巻いただけの橘が──────っ!?
「い、イヤァアアアアアアアア」
な、なな…何で橘が!?