大っ嫌いなアイツに恋をした。



その後の授業では全く集中出来なかった。


後ろには橘が座っているんだと思うと、なぜか気が気でない。


愛美に散々からかわれた後、橘はこっちにやってきて

『昨日のデート楽しかったな。』


なんてイジワルに笑ってそんなことを言い出したんだ。


それも教室にいるみんなに聞こえるように!


あの野郎ふざけてるっ!


女子たちからは鋭い視線感じるし…ってあたしは被害者だからね!?

何だったらかわって欲しいよ〜



ああ、橘のことなんか考えたら頭痛してきた ……


身体も重いし、ボーッとしてくる。



大っ嫌いな数学の授業。

あたしとしてはしっかり先生の話を聞かなきゃいけないけど……ちょっと仮眠しよ。

このままじゃ部活出来そうにないし。


そう思い、机に顔を伏せた。



だけど、こういうときに限ってアイツは……



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