お試しカノジョ
冬樹のこと、好き
「と、いうことがあった」
「なっなっ、なにそれ!」
歩美からとんでもない話を聞かされ私は驚く。
じゃあこの3人グルだったってこと?
歩美も!?
「まあ、ちゃんとした恋人になれたから結果オーライだよね」
「は!?」
ヘラ男を睨みつける。
なにが結果オーライよ!
全然ダメ!!
皆して私を嵌めたってことでしょ!?
「っていうか折原!」
「なぁに?」
…ってちょっと!
なんであんたの膝の上に歩美が乗ってるの!?
なんか自然にやってるけど、なによそれ!
「あんたが主犯なんじゃない!」
「えへへー、バレた?」
「しかもさり気なく歩美を上に乗せて…」
「羨ましいでしょぉ」
「当たり前じゃないの!!」
こんの男、ヘラ男以上に危ないやつかもしれん!!
なに考えてるのか分かったもんじゃないわね!
「夏子、楓くんに協力したのはわたし。
楓くんは悪くない」
「あ、歩美ぃ」
「ごめんね夏子…」
しょぼん、とする歩美。
そしてそんな歩美の頭にすりすりと頬ずりする折原……。
「離れんかい!!!」