お試しカノジョ
「その…女嫌いってことはあたし嫌われてるのかな」
悲しそうな委員長…だけど。
「そりゃそうでしょ」
「!?」
「委員長も女なんだから、嫌いの対象なわけじゃん」
「そ、そうだよね」
ずばっと言う私にのせいで先程よりも落ち込む委員長。
私はおかまいなしに言う。
「それに、アタックってこっちからすると結構ウザいんだよね」
「…うん」
鬱陶しくてイライラする。
あっち行って。こっち来るな。
ヘラ男を見る度にそう思った。
「側に来られるだけで吐き気がするし、
触られた時なんて腹の底から声が出る」
「…」
「男が同じ空間にいるってだけで眉間にしわが寄る」
いつの間にか委員長は黙り込んでいた。