お試しカノジョ


「夏子ちゃん!」

「ぐえっ!!」





あと少しで門だ!



と思いきや、すごい力でカバンを掴まれて引き寄せられた。





「…本当に色気ない声出すよね」

「は、はぁ!?」

「そういうトコも好きだけどね」

「は、はぁ!?な、なんっ…なっ!?
…う、うるさい!」

「照れてる?」

「てっ、照れてない!!!」





ヘラ男の腕を掴み、どうにかしようと試みる。



しかし男の力に勝てるわけでもなく。



逆に後ろから抱きつかれた。






「いっ、いぎゃあああ!!」

「なにその叫び。





俺のこと好きなクセに」



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