ピッキング・カルテット
自分の身柄が山梨県警から警視庁へ移ったのは、その日の夜のことだった。
「僕はやっていません。
その時間に広場にいたのは、下見から帰る途中だった訳で」
「だけど、目撃されているものは目撃されているんです。
あなたが広場にいた時間に、被害者が殺害されたんですよ?
言っていることわかります?」
狭い取調室の中で、三神と言う名の刑事とのやりとりはもうこれで何回目になるのだろう?
「どうすればわかってもらえるんですか…」
宗助は頭が痛いと言うように、こめかみを押さえた。
三神も困った顔をすると、右手で後頭部をガシガシとかいた。
「あんた、頑固な人ですね」
皮肉交じりに三神が言ったのと同時に、取調室のドアが開いた。
入ってきたのは、柳と言う名の刑事だった。
「僕はやっていません。
その時間に広場にいたのは、下見から帰る途中だった訳で」
「だけど、目撃されているものは目撃されているんです。
あなたが広場にいた時間に、被害者が殺害されたんですよ?
言っていることわかります?」
狭い取調室の中で、三神と言う名の刑事とのやりとりはもうこれで何回目になるのだろう?
「どうすればわかってもらえるんですか…」
宗助は頭が痛いと言うように、こめかみを押さえた。
三神も困った顔をすると、右手で後頭部をガシガシとかいた。
「あんた、頑固な人ですね」
皮肉交じりに三神が言ったのと同時に、取調室のドアが開いた。
入ってきたのは、柳と言う名の刑事だった。