ピッキング・カルテット
タクシーのドアが開く。
「ただ今タクシーから降りてきたのは、BIRDMENのメンバーです!」
女性レポーターが興奮気味に言った。
「えっ!?」
桑田が驚いたと言うように叫ぶと、テレビ画面に近づいた。
「ちょっと、ヤスくん近いよ」
瑛太が言っても、桑田の耳には入っていない。
カメラのフラッシュが3人に浴びられる。
レポーターが3人にマイクを向けたが、3人は口を開こうとしなかった。
紺色のフードをかぶった荒畑とサングラスをかけた徳重と大きなマスクをしている本山は、マスコミを無視するように通り過ぎると「スタンドバイミー」の玄関に入った。
瑛太と桑田は顔を見あわせた。
「…何しにきたんだ?」
そう聞いた桑田に、
「さあ…」
瑛太はそう答えることしかできなかった。
「ただ今タクシーから降りてきたのは、BIRDMENのメンバーです!」
女性レポーターが興奮気味に言った。
「えっ!?」
桑田が驚いたと言うように叫ぶと、テレビ画面に近づいた。
「ちょっと、ヤスくん近いよ」
瑛太が言っても、桑田の耳には入っていない。
カメラのフラッシュが3人に浴びられる。
レポーターが3人にマイクを向けたが、3人は口を開こうとしなかった。
紺色のフードをかぶった荒畑とサングラスをかけた徳重と大きなマスクをしている本山は、マスコミを無視するように通り過ぎると「スタンドバイミー」の玄関に入った。
瑛太と桑田は顔を見あわせた。
「…何しにきたんだ?」
そう聞いた桑田に、
「さあ…」
瑛太はそう答えることしかできなかった。