ピッキング・カルテット
「まあ、とにかく…戻せ」

呆れたように言った宗助に、
「絶対ヤ!」

夏々子は首を振った。

「いつまで金髪でいるつもりなんだ?」

質問を投げた宗助に、
「1年くらい」

夏々子は答える。

「1年って…」

「髪のお金くらい自分で払うからいいじゃないの!」

「そう言う問題で言ったんじゃないんだよ。

1年もなっちゃんの金髪を見ないといけないかと思うと…」

「1週間もすればなれるわよ」

「それも違う!」

夏々子と宗助のやりとりに、
「変わっとらんね」

荒畑は微笑ましそうに呟いた。
< 165 / 538 >

この作品をシェア

pagetop