ピッキング・カルテット
「その細い躰によく入るもんだな…」

瑛太は呆れている。

呆れて何も言えない2人に対し、夏々子はモクモクとパンケーキを口に入れていた。

「お代わりはいるか?」

次のパンケーキを焼いている宗助が聞いてきた。

夏々子は首を縦に振って答えた。

「まだ食うんかい!?」

2人のツッコミが飛んだ。


パンケーキを食べ終えた後、夏々子はパソコンの前に座っていた。

カチカチ…

カタカタ…

マウスとキーボードを上手に駆使してついたところはスポーツジムの公式ホームページ――ではなく、ジムのインストラクターの個人情報が載っているサイトである。
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