ピッキング・カルテット
名前を書き忘れてしまったのだろうか?
それとも、中に送り主の名前と住所が書いてあるのだろうか?
宗助は仕分け作業をしていた手を止めると、白い封筒を破った。
中から出てきたのは1枚の紙だった。
「少ないな」
心の中で思ったことが思わず出てしまった。
封筒の中に入っている便箋の枚数は少なくても2枚、多い場合は5枚も入っている時がある。
宗助は不思議に思いながら折り畳まれている紙を開いた。
「――なっ…!」
驚きのあまり、宗助は手から紙を落としそうになった。
「どうしたの、ソウちゃん?」
と、夏々子。
「また誹謗中傷の手紙っすか?」
と、瑛太。
「それ送ってくるヤツって、ホンット趣味がねーよな。
こっちはヒマつぶしにつきあってやる時間なんてねーよって言う話なのに」
と、桑田が毒づくように言った。
それとも、中に送り主の名前と住所が書いてあるのだろうか?
宗助は仕分け作業をしていた手を止めると、白い封筒を破った。
中から出てきたのは1枚の紙だった。
「少ないな」
心の中で思ったことが思わず出てしまった。
封筒の中に入っている便箋の枚数は少なくても2枚、多い場合は5枚も入っている時がある。
宗助は不思議に思いながら折り畳まれている紙を開いた。
「――なっ…!」
驚きのあまり、宗助は手から紙を落としそうになった。
「どうしたの、ソウちゃん?」
と、夏々子。
「また誹謗中傷の手紙っすか?」
と、瑛太。
「それ送ってくるヤツって、ホンット趣味がねーよな。
こっちはヒマつぶしにつきあってやる時間なんてねーよって言う話なのに」
と、桑田が毒づくように言った。