ピッキング・カルテット
一体宗助はどんな情報網をしているんだと、夏々子と瑛太と桑田は思った。

そのうち、総理大臣の個人情報もいとも簡単につかんでしまうのではないだろうかと思う。

「まさかとは思いますけど、こいつの住所もつかんでいるって言うことはないですよね？」

瑛太は宗助に聞いた。

「今夜忍び込んで証拠を全部盗み出そうってか？

そりゃ、いい案配だ」

宗助はうんうんと首を縦に振ってうなずいた。

「すげーな、おい」

桑田は感心…と言うよりも呆れていた。

「と言うか、住所をつかんでいるんだったら明日の夜でもいいんじゃない？」

そう言った夏々子に、
「それもそうか」

宗助は納得したように首を縦に振ってうなずいた。

「また事件に巻き込まれても困るだけだしな」

「そうだな」

瑛太と桑田も同意するように首を縦に振ってうなずいた。
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