ピッキング・カルテット
「処分されているって…じゃあ、一体どうしろって言うんだよ!

俺たち、東サダオ殺害の容疑をかけられているんだぞ!?」

桑田が耐えられないと言うように声を荒げた。

彼の様子に今にも宗助が殴られるんじゃないかと、夏々子は不安になった。

「もちろん、このまま黙って過ごしている訳にはいかないと僕も思ってる」

冷静に言った宗助に、
「じゃあ、どうするんだよ!?

証拠があるから俺たちに容疑がかけられた、凶器は犯人が現場から持ち出して処分された!」

桑田の怒りが下がるどころが、逆にあがってしまった。

「ヤス、落ち着け。

1つだけ方法がある」

宗助が諭すように言った。

彼の言葉に、一同は耳を傾けた。
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