ピッキング・カルテット
「えっ?」
桑田は耳を疑った。
「先ほどの君のドラムテクニックを見て、ぜひとも入って欲しいと思ったんだ。
君が刻んでいる8ビートのリズムは正確で、とてもすばらしい。
このままサポートドラマーとして生活して行くにはもったいないくらいだ」
褒めてくれるのは、嬉しかった。
ドラムの基本である8ビートのリズムをそんな風に褒めてくれたのは、初めてだったからだ。
だけど、
「お断りします」
桑田はそう言った後、名刺を宗助に返した。
例えそこでドラマーとして活動しても、結果が目に見えている。
あの頃と同じ結末を歩むのがオチだ。
「いや、でも…」
まだ何かを言いたそうな宗助を無視すると、桑田は逃げるようにその場を後にした。
桑田は耳を疑った。
「先ほどの君のドラムテクニックを見て、ぜひとも入って欲しいと思ったんだ。
君が刻んでいる8ビートのリズムは正確で、とてもすばらしい。
このままサポートドラマーとして生活して行くにはもったいないくらいだ」
褒めてくれるのは、嬉しかった。
ドラムの基本である8ビートのリズムをそんな風に褒めてくれたのは、初めてだったからだ。
だけど、
「お断りします」
桑田はそう言った後、名刺を宗助に返した。
例えそこでドラマーとして活動しても、結果が目に見えている。
あの頃と同じ結末を歩むのがオチだ。
「いや、でも…」
まだ何かを言いたそうな宗助を無視すると、桑田は逃げるようにその場を後にした。