呪い屋〜呪われし幽霊少女〜

「黒田は...
私の力を自由自在に操れるんです。
だから、私が体の中になんとか閉じ込めている邪気を表に出すこともできる...
ある意味、人間じゃないですね」

「ほんとに...人間なのか?」

「...どうなんでしょう。
なんていうか、だいぶ人間離れした人間です」

それでもまだ首をかしげる俺に、麗薇は続ける。

「ほら、テレビとかでもよく見るでしょう?
超能力...みたいな。
黒田はああいう類の人間なんでしょうね」

「あー...なるほどな」

妙に納得がいった。

超能力者...

黒田とか言うやつの場合は、負の力を操るってことか。

「人間じゃないな」

「そうですね。
でもそうやって、ありえない現実を受け入れられている藤堂さんだって、もう人間じゃなくなってきてるんですよ...」

「は?」

何気なく驚愕の事実を混ぜ込んできたことに頭が混乱する。
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