呪い屋〜呪われし幽霊少女〜

「汰一さんは、もう人間じゃなくなりつつありますよ」

「い、いや...
麗奈からそれは聞いてたけど...」

汰一、と呼ばれてビクッとした俺の様子を見て、からかうようにニヤニヤとしながらベッドから下りた足をブラブラと動かす麗薇。

「なんです?
私のことそんなに気になりますか」

幽霊っていう意味でじゃなくてってことか?

それなら...

「ダメですよ、幽霊なんかのこと気にしちゃ。
どんな理由だって、いないものとして考えながら接しないと」

その言葉が、俺に重くのしかかった。

麗薇は...

多分、俺が惹かれていることに気づいている。

かといって、それを直接口にするわけではないけれど。

どんな気持ちなんだろう。

ってか俺、なんで麗薇のこと好きになったんだろう。

呪い屋としてでも、必死に生きようとする姿を見たから?

邪気に巻きつかれているのを見て、守りたいと思ったから?

麗奈への家族愛を目の当たりにしたから?

それとも...
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