呪い屋〜呪われし幽霊少女〜
始まる恐怖
「雄介、おはよ」
また、いつも通りの生活が始まった。
「おー、汰一!?
おはよー!
つかお前生きてんのなー」
なんとも失礼なことを言ってくるやつだ、と思いながらも。
たしかに、初め、死ぬような思いはした。
「んで?
お前どうだったの?
…呪い屋!」
嬉しそうに聞いてくる雄介。
でも、なんとなく気になるあの約束事。
あれ通りにいくと、俺は汰一に昨日のことを言っちゃいけないのか?
どうなんだ?
結局、俺のびびりな精神の方が勝つ。
「いやー、俺昨日行ってねぇし」
けろりとした表情で言った。