呪い屋〜呪われし幽霊少女〜
それなら…
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉおお!
黒田ぁぁぁ!死ねぇぇぇぇ!」
こっちだって、殺す気で…
でも。
「むーだ…」
小さな声に、ピタリと怒声と駆けていた足を止めた。
「麗奈…?」
今にも息絶え絶えと言う様子で、静かに語りかけてくる麗奈。
「むーだ…
ねぇ、麗薇…おね…えちゃん…」
フフッと言うつもりだったんだろうか。
笑おうと口を横に広げかけて…
「麗奈…?」
負傷した体をなんとか支えていた自分の腕を、だらりと地に向かって垂らして…
「おい…」
スローモーションに見えた。
そのまま…
俺たちが立っている地面へと、落下した。