呪い屋〜呪われし幽霊少女〜
重い荷物を背負って教室に入る。
「あー疲れた」
そう呟いて、自分の机に荷物を下ろす。
雄介はとっくに席に着いて、何やら携帯をいじっている。
「あいつ、今日ほんとに行くのかな…」
不安を抱えながらも、荷物を机の中にしまい始める。
呪い屋なんて、嘘か?
今度こそ心の中で呟くと、担任が入ってきてホームルームを始めてしまった。
「今日の放課後は早めに帰れな。
職員会議があるから下校時間が早まる」
そんな小学校の時みたいなことを行って
担任は出て行った。
ホームルームは終了。
チラチラと雄介の状態を確認するも、全く変わりないようだった。
1時間目の古典の教師が教室に入ってくる。
「それでは、始めます」
「起立、礼」
学級委員が挨拶をする。
結局、いつもと何ら変わりない。
そう思って、俺はいつも通り、古典の予習するはずだった問題を解き始めた。