呪い屋〜呪われし幽霊少女〜
これ以上はきっと何も答えてくれないのだろうと俺も悟り、しぶしぶ要件を伝える。
「…呪いの相手が…
全く変わりねぇんだよ。」
いつのまにか敬語も忘れ、素で話す。
「別にそんな恐ろしいことがあってほしいわけじゃねぇけど」
ふてぶてしく言った俺に、
「今更取りやめとか無理ですからね?
契約は絶対です」
っそう冷たく言う。
「…まだ何も起こらないのは」
焦らすように間を空けられる。
「あなた、つまり藤堂さんが呪いの内容を指示していないからですよ」
っさも当たり前、と言うように言い放つ女。
「…そんなの聞いてねぇって。」
少し腹を立てた俺は、だんだんと言葉が乱暴になっていくのを感じる。
そんな俺に、
「気をつけなさい。
約束事忘れたの?」
いつもの岩崎とは違う岩崎が、俺に指摘する。