呪い屋〜呪われし幽霊少女〜
「っ…」
強張って動かなくなる体。
喉がカラカラに乾いて、思うように喋ることもできない。
「よかったらお茶でもどうですか」
そう言って、ドアの奥に引っ込めていた手を出す。
その手には、ペットボトルのお茶が2本、握られていた。
「はい」
身軽に俺の方に歩いてきて、お茶を手渡す。
「あ…ありがとうございます」
震える手で、なんとかそれを受け取る。
「それで?
どういった依頼ですか?」
女は、見透かすようにククク、と笑って、椅子に座る。
「どうぞ、おすわりください」
そう言って、もう一方の椅子を指差した。