呪い屋〜呪われし幽霊少女〜
「それはないだろ…」
焦って、そんなことを言う俺。
…きっと、確実にないとはいいきれないんだろう。
あり得てしまうんだ、そんなことが。
「俺…明日学校行かねぇ」
思わず出たその言葉。
「だ、ダメだよ!
ちゃんと雄介くんの様子確認しに行かなきゃ…」
そんなこと言われなくても、行かなくちゃいけないのはわかってる。
でも…
「怖いのわかってんだろ。
殺すつもりとかなくて…
ただ、ちょっとした遊び感覚なだけだったんだよ…」
俺の、本音。
その言葉に、麗奈の顔が苦しそうな表情に変わる。
「そんなの…私だって、おんなじだよ…
汰一くんよっか、少し憎しみが込もってただけ…」
うっすらと涙がにじんでいる麗奈。
「…悪かった…」
あまりにも自分のことしか考えていない発言だったと、反省する。