呪い屋〜呪われし幽霊少女〜
「お姉ちゃん…麗薇は、もう既に死んでるでしょ?」
「あぁ…
だって、自殺したんだろ?」
確か、麗奈がそう言ってた。
「ってかなんで自殺したんだよ」
俺の疑問はそこから始まる。
でも俺が聞くと、麗奈は気まずそうに目をそらす。
「なんかそんなまずいことなのかよ…」
「いや…
単に、いじめられてただけ」
そう言って、悲しそうに視線を遠くへと向ける。
「私は記憶ないんだけど…
お父さんとお母さんの話聞いちゃったんだよね。
麗薇がいじめられてるのにあの時気づいてれば…みたいなこと言ってた」
つまりは、お父さんとお母さんは麗薇のことを愛してたってことか。
「じゃ、そっからどうやって麗薇が呪われてるってことにつながるわけ?」
すると、麗奈はまるで信じられないって顔をして。
「まだわかんないの!?
麗薇はもう死んでるの!
なのに生きてるっていうか…
あぁやって見えたり喋ったりって…
明らかにおかしいでしょ」
これにはさすがに、麗奈の意見が最もだと思った。
俺は短い間にいろいろとおかしなことを体験したせいで、そういう感覚が鈍ってしまったらしい…