呪い屋〜呪われし幽霊少女〜
「なんとなくわかったけどさ。
じゃ、麗薇は死んでるはずの魂と体を、なんとか呪いでつなぎとめてるってわけか」
「お、汰一くんさすが物わかりいいね」
苦労するっつーの。
あんな麗奈の乏しい説明じゃさ。
「んじゃ、麗薇に呪いをかけてる人がいるわけだ」
そう言うと、麗奈はニヤッとする。
こいつ、こんな表情も見せるのか。
「そこが一番話したかったとこ」
まだニヤニヤとする麗奈に、俺はつい、呆れた表情を見せる。
「どういうこと?」
「そういうこと」
完全にノリノリっていうか、何かを気取ってる感じだ。
「…ごめん、冗談だから。
つまり、麗薇に上がいるってことでしょ!
昨日、もう時間だから…みたいなこと言ってたじゃない?」
こんな自信満々な麗奈、初めて見た。
「その自信はどこからくるわけ?」
「女の勘!」
女が可愛いのは最初だけってこういうことか?
いつの間にか強気な女になってるじゃんか。
あの控えめで、儚げな麗奈はどこいった。