呪い屋〜呪われし幽霊少女〜

「じゃぁ、邪気がどうとかっていうのの根拠は?」

「それは、ちゃんとある」

意外にもまともな返事が返ってくる。

「麗薇、呪いかける時、何か自分の手の中に吹き込んでなかった?」

なんとなく覚えがある。

焦っていて、記憶はあまり定かではないが、ものすごい冷や汗を流していたのは確かだ。

「それで?」

「その吹き込んでいる何かが、邪気みたいなの」

「なんだって!?」

邪気を手の中に吹き込む!?

そんなことしてどうなる。

「その吹き込んだ邪気…っていうか、その…呪いの副作用みたいなやつ?それ、どうすんだよ」

「その手が雄介くんに繋がってるんじゃないの?
そこから雄介くんに邪気が塗りつけられたんだよ、きっと」

どういうことだ…

さっきから新しいことがどんどん頭に流れ込んでくる…

でも、理解できてるのはきっと半分以下だ。
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