呪い屋〜呪われし幽霊少女〜

投げやりになったような麗薇の言葉が心に刺さる。

「最後が近づいてるってことなのか?
邪気のせいか…?」

「そうですよ」

ガっと椅子を少し後ろに引き、大胆に足を組む麗薇。

「最後くらい…人間らしく終わらせてくださいよ…
そもそも、私が自殺したなんて、そんなわけなかったのに。
全ては仕組まれたことだったのに」

そういうと、口を手で覆う麗薇。

ふと横を見ると、麗奈の頬に涙が伝っていた。

「麗薇…お姉ちゃん…
殺されたの…?」

「そうだよ…」

なんだって?

麗薇が殺された…?

「自殺なんかじゃない!
私はたしかに、いつも何を言われてもされてもニコニコして我慢して…
でも別に、それに嫌気がさして自殺したわけじゃない…
麗奈がいればそれでよかった…」

静かに麗薇から漏れた本音。

その思わぬ告白に、麗奈の見開かれた目から大粒の涙がゆっくりとゆっくりと流れゆく。
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