年下くんの事情
「うるさーい!」
居間から取り上げたクッションが再び降りかかってきた。
それを両手でさえぎると、思わず笑顔になる龍。
「アハハハ!大好きだよ 麻理子」
「うるさい! 呼び捨てするなぁ! 帰りなさいっ」
「はいはい・・・ うるさいのはどっちだよ。」
「ちゃんと鍵閉めなよ」と言い残して、ドアをバタンと閉めた。
麻理子はスンッと鼻をすすり、右手の人差し指で涙の残りを拭い取ってから
立ち上がって鍵を閉めに行く。
「今日はさんざんだ・・・あぁもうこんな時間っ 」
龍の食べた後の食器を洗い終わると、深いためいきと共に
ソファーにもたれかかった。
「男として・・・・」
一瞬だけ、龍の事を男として見ようと試みてみた。
(友達が・・男になってしまったら・・・ 友達は居なくなるの?)
なにもない空間に問いただしてみても返事は無く、
ただ何か大切な物が無くなってしまったという寂しさが押し寄せてくるだけだった。
「やっぱり、龍くんを男として見たくないや!」
そう言うと、部屋の電気を消してベッドへもぐりこんでしまう麻理子。
居間から取り上げたクッションが再び降りかかってきた。
それを両手でさえぎると、思わず笑顔になる龍。
「アハハハ!大好きだよ 麻理子」
「うるさい! 呼び捨てするなぁ! 帰りなさいっ」
「はいはい・・・ うるさいのはどっちだよ。」
「ちゃんと鍵閉めなよ」と言い残して、ドアをバタンと閉めた。
麻理子はスンッと鼻をすすり、右手の人差し指で涙の残りを拭い取ってから
立ち上がって鍵を閉めに行く。
「今日はさんざんだ・・・あぁもうこんな時間っ 」
龍の食べた後の食器を洗い終わると、深いためいきと共に
ソファーにもたれかかった。
「男として・・・・」
一瞬だけ、龍の事を男として見ようと試みてみた。
(友達が・・男になってしまったら・・・ 友達は居なくなるの?)
なにもない空間に問いただしてみても返事は無く、
ただ何か大切な物が無くなってしまったという寂しさが押し寄せてくるだけだった。
「やっぱり、龍くんを男として見たくないや!」
そう言うと、部屋の電気を消してベッドへもぐりこんでしまう麻理子。