年下くんの事情
5章 心に残るは・・
白馬荘の看板を右に曲がると、旅館玄関から右手に駐車場が見えた。
そこに1台の大きなバスが停車されている。
「お、もう来てるぞ! いそごう!」
そう言うと 麻理子の手を離して龍は走りだした。
龍が白馬荘の玄関付近にさしかかるまで、麻理子は白昼夢をみているかのように
龍の背中を眺めて佇んでいる。
「あ・・・・うん。」
ようやく 声をだして 龍のあとを追う麻理子、
バスに近づくと、 龍は二人のカバンを、バスの運転手に差し出していた。
「この二つをお願いします。」
そう言って バスの荷物置き場近くまで持って行き、運転手さんと一緒に中の方へ押し込む作業を手伝う龍。
「では、35分に発射するので、もう席に座っていてください。」
運転手にそう言われ、 麻理子を先頭にバスに乗り込んだ。
バスの中には 先に乗車した客が大勢席を陣取っていた。
ゆっくりと体を横に向けながら進んでいくと、右奥から3列目しか開いていないことがわかった。
「一緒に座るしかないね・・・」
麻理子がそう呟いた。
龍は、麻理子の方をチラッと見て静かに俯いた。まるで先生から罰を受けて立たされている小学生のように。
バスは運転手の予告通りに35分に出発、 大阪駅へ向かう。
そこに1台の大きなバスが停車されている。
「お、もう来てるぞ! いそごう!」
そう言うと 麻理子の手を離して龍は走りだした。
龍が白馬荘の玄関付近にさしかかるまで、麻理子は白昼夢をみているかのように
龍の背中を眺めて佇んでいる。
「あ・・・・うん。」
ようやく 声をだして 龍のあとを追う麻理子、
バスに近づくと、 龍は二人のカバンを、バスの運転手に差し出していた。
「この二つをお願いします。」
そう言って バスの荷物置き場近くまで持って行き、運転手さんと一緒に中の方へ押し込む作業を手伝う龍。
「では、35分に発射するので、もう席に座っていてください。」
運転手にそう言われ、 麻理子を先頭にバスに乗り込んだ。
バスの中には 先に乗車した客が大勢席を陣取っていた。
ゆっくりと体を横に向けながら進んでいくと、右奥から3列目しか開いていないことがわかった。
「一緒に座るしかないね・・・」
麻理子がそう呟いた。
龍は、麻理子の方をチラッと見て静かに俯いた。まるで先生から罰を受けて立たされている小学生のように。
バスは運転手の予告通りに35分に出発、 大阪駅へ向かう。