年下くんの事情
いくら社長だからって そんな・・ 困るっ困るよっ
親父の会社で働くなんてやだよっ
嫌がりつつも、それでも父親の威厳が龍を会社へと動かしていた。
スーツ姿でバイクに跨る龍、 会社までは家から電車20分 バイクだと15分で行ける所にあった
ここにくると、とたんに町のサラリーマン人口が増えるなぁ・・
俺はまだまだこんな風にはなれねぇよ・・・ そうつぶやきながら 茶色のタイルがしきつめられている、
1階の正面玄関を左に曲がった、植え込みで隠れた部分にバイクを止めた。
龍は父親に何度か仕事を手伝うよう、会社に呼ばれることがあって、
社長室までの近道は心得ていた。

裏口から非常階段を登って7階にある。
龍は、この階段を上り下りするのが特に嫌だった。
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