年下くんの事情
龍が社長室から自分のオフィスに戻るともう5時を過ぎていた。
メールを見ても誰からも連絡が入ってない。
「さ・・・今からは俺の時間だ」
自分でコップにココアの粉を入れて砂糖も少し入れ、ポットから湯をそそぐ。
それを持ってテーブルに向かって勉強に集中しようとしたが、
頭に浮かぶのは麻理子の事ばかりのようだった。
又寺山がチョッカイかけてたらどうしようかという不安もあった。
数時間後、
ジュースを買いに出るという言い訳を用意しながら、龍は受付の横を通り過ぎた。
麻理子はカウンターの裏っかわにある、隠れたテーブルでなにやら書き込んでいる。
(こうやって働いてたらあいつも賢そうにみえるなぁ・・)
龍はそう思いながら通り過ぎる。 すると・・・・
「あっ安達くん? 仕事終ったの?」
いきなり受付にいた麻理子とコンビの女性に声をかけられた。
龍が振り向くと麻理子も顔を見上げて龍を見つめていたのでとたんに目が合った。
麻理子は一瞬ビクッと、姿勢を後ろにずらしながら、視線を龍からずらそうとして左右に逃がしている。
麻理子の奥にいる女性社員は身を乗り出しながら
「もう仕事終ったの?」とやけに親しげに話しかけてきた。
メールを見ても誰からも連絡が入ってない。
「さ・・・今からは俺の時間だ」
自分でコップにココアの粉を入れて砂糖も少し入れ、ポットから湯をそそぐ。
それを持ってテーブルに向かって勉強に集中しようとしたが、
頭に浮かぶのは麻理子の事ばかりのようだった。
又寺山がチョッカイかけてたらどうしようかという不安もあった。
数時間後、
ジュースを買いに出るという言い訳を用意しながら、龍は受付の横を通り過ぎた。
麻理子はカウンターの裏っかわにある、隠れたテーブルでなにやら書き込んでいる。
(こうやって働いてたらあいつも賢そうにみえるなぁ・・)
龍はそう思いながら通り過ぎる。 すると・・・・
「あっ安達くん? 仕事終ったの?」
いきなり受付にいた麻理子とコンビの女性に声をかけられた。
龍が振り向くと麻理子も顔を見上げて龍を見つめていたのでとたんに目が合った。
麻理子は一瞬ビクッと、姿勢を後ろにずらしながら、視線を龍からずらそうとして左右に逃がしている。
麻理子の奥にいる女性社員は身を乗り出しながら
「もう仕事終ったの?」とやけに親しげに話しかけてきた。