年下くんの事情
「あぁ・・俺、5時までだから」
「麻理子ちゃん達は何時まで?今日はかなり忙しかったでしょ」
そう言って、麻理子の傍まで歩み寄り、カウンターに肘をついて麻理子を見つめる。
麻理子の近くで話せることがやけにうれしそうだ。
「だったら早く帰って勉強しなさいよ」
冷たい口調の麻理子に
「7時まで俺のオフィスで勉強してんだ。後で遊びにおいでよ」
気付かないのか、人懐っこい笑顔で誘っている。
「えーオフィスがあるの?すごい~!」
しゃがんで整理していた女性社員が聞き耳たてていたのか、
いきなり立ち上がってカウンターに乗り出して言った。
「じゃぁこれ食べてオフィスに戻りなさい」
麻理子はカウンターの裏からお菓子を取り出して龍に持たせ、
早々に龍を追い払った。
最近、麻理子は仕事が楽しくないものになっていると感じていた。
仕事の帰り道も、なるべく女性社員達と連れ立って帰るようにしていて
寺山や龍に会わないように心がけている。
そんな自分が窮屈で仕方なかった。
「麻理子ちゃん達は何時まで?今日はかなり忙しかったでしょ」
そう言って、麻理子の傍まで歩み寄り、カウンターに肘をついて麻理子を見つめる。
麻理子の近くで話せることがやけにうれしそうだ。
「だったら早く帰って勉強しなさいよ」
冷たい口調の麻理子に
「7時まで俺のオフィスで勉強してんだ。後で遊びにおいでよ」
気付かないのか、人懐っこい笑顔で誘っている。
「えーオフィスがあるの?すごい~!」
しゃがんで整理していた女性社員が聞き耳たてていたのか、
いきなり立ち上がってカウンターに乗り出して言った。
「じゃぁこれ食べてオフィスに戻りなさい」
麻理子はカウンターの裏からお菓子を取り出して龍に持たせ、
早々に龍を追い払った。
最近、麻理子は仕事が楽しくないものになっていると感じていた。
仕事の帰り道も、なるべく女性社員達と連れ立って帰るようにしていて
寺山や龍に会わないように心がけている。
そんな自分が窮屈で仕方なかった。