年下くんの事情
そこで龍がぽつりと言った。
「しょうがないじゃないか・・・男と女なんだから・・・・」
俺と麻理子ちゃんは兄弟じゃないんだし、俺は麻理子ちゃんの事、女として見てるよ。」
「何が男と女よっ この変態っ ろくでなしっ! 帰れ!」
そういうとクッションの枕を龍に叩きつけている。
「でっ いでっ 待って・・・麻理子ちゃ・・俺の話を・・・」
「うるさい うるさーーーい!」
龍、麻理子のクッションを取り上げ、両腕を麻理子の膝に押し付けて顔を見上げる。
「麻理子ちゃん・・・本当に1度でも俺の事、男として見た事ないの?」
「無いわよ!あんたなんてガキよ 弟みたいなものだもの」
「そか・・・・わかった」
龍は立ち上がって玄関へ向かった、
キッチンまで歩いたところで立ち止まり、麻理子の方へ向きを変えると、
「俺の事、男として見れるようにしてやるよ!」
と、笑顔で公言した。