狼少女と王子様Ⅱ


それに・・・。




「お姉ちゃん!!」



ぴかぴかの向日葵の様な笑顔が近くにある



妹の葵とは退院してから頻繁にあっていた




今日も葵と放課後デートだ




「今日はどこ行きたい?」


「うーん、お姉ちゃんと一緒なら何処でも!」




・・・・・・・。



どうしよう。



なんなんだこの可愛い生き物は!!




私たちは長い時間会えなくて

今はそれを埋めるかの様に過ごしているのだが・・・



葵が可愛すぎて仕方ない



私の未だ直らない男嫌いのせいもあるのかもしれないが
葵が男という狼に捕まってしまわないか心配で心配で


渓や海、水城くんにすら触らせたくないのだから

大分重症だと思っているが





これが妹を溺愛してしまう姉の気持ちか・・・


とか考えてしまうのが以外に楽しかったりする






「じゃあ、“二人”でカフェでお茶でもしようか?」


「うんっ!!」



あぁ、この満面の笑みが可愛いんだよ


畜生っ




キャラが大分違うって?



いいんだよ!!

葵の前だから!!




で、何故二人と強調したかというと・・・



「なんでお前らが着いてきてるんだよ!!!」



後ろの四人を思いっきり睨む




そう、後ろにはいつもの


渓、海、水城くん、そして凛。



私の葵への反応を面白がって来ているのが一目瞭然だ




ため息をつき無視して、葵の手を引く



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