キミが隣りにいてくれたこと。


「ねぇ、辻ちゃんは?誰が好き??」

坂巻さんっていう、クラスの中でも可愛くて目立つような女の子。

初めて話すのに、いきなり振られた話題に
困ってしまう。

ここは正直に言うべきなのかな…?


「わたしは…ダイキくんかな。」

内心ドキドキしながら皆の顔を伺うと、
えーっ!?と驚いている。

「珍しいね!ダイキくんがいいって言ったのは辻ちゃんが初めてだよ~!!」

「そうなの…?」

「ダイキくんって…親しみやすい#pencil.の中では唯一クールだから、話しかけても無視されたりで、好きになっても心折れちゃう子、多いみたい。」

「へえ……」


たしかに、まだ一度も女の子と話してる姿
見たことない…

でも、どんな話を聞いたって私はダイキくんが好きなんだもん。

いいところだって、たくさんあるはず。


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