誘惑~初めての男は彼氏の父~
いけないとは思いつつ、車の陰で執拗にキスを繰り返していた時だった。
「!」
脇に打ち捨てられたように置かれていたバッグの中から、携帯電話のマナーモードの振動が伝わり始めた。
これはメールではなくて、着信。
こんな時間に電話をしてくるのは、かなりの確率で・・・佑典。
波が少し穏やかになってきたのか、波音は先ほどまでよりは静かになっている。
そのため夜の海辺は、かなりの静けさに覆われている。
代わりに響くのは着信音・・・。
「・・・出なくていいの?」
「・・・」
「彼氏からじゃないの」
私が何も答えられないでいると、和仁さんは意地悪そうに微笑みながら尋ねてきた。
着信はいったん止まり、間を空けずして二度目がまた響き始めた。
「・・・浮気してるんじゃないかって疑われない?」
そんなことを言っているにもかかわらず、唇を塞ぎながらその手を服の隙間に滑り込ませてくるのはどこの誰?
「!」
脇に打ち捨てられたように置かれていたバッグの中から、携帯電話のマナーモードの振動が伝わり始めた。
これはメールではなくて、着信。
こんな時間に電話をしてくるのは、かなりの確率で・・・佑典。
波が少し穏やかになってきたのか、波音は先ほどまでよりは静かになっている。
そのため夜の海辺は、かなりの静けさに覆われている。
代わりに響くのは着信音・・・。
「・・・出なくていいの?」
「・・・」
「彼氏からじゃないの」
私が何も答えられないでいると、和仁さんは意地悪そうに微笑みながら尋ねてきた。
着信はいったん止まり、間を空けずして二度目がまた響き始めた。
「・・・浮気してるんじゃないかって疑われない?」
そんなことを言っているにもかかわらず、唇を塞ぎながらその手を服の隙間に滑り込ませてくるのはどこの誰?