誘惑~初めての男は彼氏の父~
今日の和仁さんはスーツは着用しておらず、私服姿。
ミュージシャンみたいな格好をしている。
特にスポーツなどはやっていないものの、仕事柄重いものを担いで長距離歩き回ることが多いため、自然と身体は鍛えられている。
この日は夕方まで仕事関係の打ち合わせがあったようで・・・それが終わってから、私が帰ってくるのに合わせて札幌駅北口に移動したようだ。
「彼氏も今晩は朝帰りするみたいだから。・・・こっちも朝まで一緒でいいよね」
「!」
佑典がOBとの飲み会で遅くなるのを知っていて・・・。
「夜は長いと思っていても、朝はたちまちのうちにやってくる。・・・ゆっくり楽しもうか」
和仁さんは完全に、身体を助手席側に移してきた。
きつく腕に抱かれ、シートに身体が沈んでいく時、肩越しに見えたフロントガラス越しの街の夜景はやたら綺麗だった。
「あの・・・。ここで?」
「嫌?」
「当たり前です。歩行者に見られます」
口では拒絶の素振りを見せているけれど。
今さら何もないまま帰られないのは、自分が一番よく分かっている・・・。
ミュージシャンみたいな格好をしている。
特にスポーツなどはやっていないものの、仕事柄重いものを担いで長距離歩き回ることが多いため、自然と身体は鍛えられている。
この日は夕方まで仕事関係の打ち合わせがあったようで・・・それが終わってから、私が帰ってくるのに合わせて札幌駅北口に移動したようだ。
「彼氏も今晩は朝帰りするみたいだから。・・・こっちも朝まで一緒でいいよね」
「!」
佑典がOBとの飲み会で遅くなるのを知っていて・・・。
「夜は長いと思っていても、朝はたちまちのうちにやってくる。・・・ゆっくり楽しもうか」
和仁さんは完全に、身体を助手席側に移してきた。
きつく腕に抱かれ、シートに身体が沈んでいく時、肩越しに見えたフロントガラス越しの街の夜景はやたら綺麗だった。
「あの・・・。ここで?」
「嫌?」
「当たり前です。歩行者に見られます」
口では拒絶の素振りを見せているけれど。
今さら何もないまま帰られないのは、自分が一番よく分かっている・・・。