誘惑~初めての男は彼氏の父~
港
***
夏休みも終わりを迎える頃。
佑典はオーケストラ部の合宿のため、道内山奥の合宿所へと旅立ってしまった。
そこの合宿所を利用するのは初らしい。
携帯電話の電波も圏外じゃないかって噂だったけど、かろうじて圏内だったようだ。
だけど前回のコンクール時同様、忙しいので連絡が来るのは夜だけ。
そして連絡といえば・・・待ってましたとばかりに、和仁さんから久しぶりの誘いが。
息子が一週間帰ってこないのを知っていて。
「週末に港まで撮影に出かけるんだけど、一緒に来ない?」
「え・・・」
「彼氏が合宿で、暇してるんじゃないかと思ってね」
「・・・」
ろくな予感はしなかったけど。
昼間だから・・・と自分で自分に言い聞かせ、出かけることにしてしまった。
許されない関係。
私は和仁さんを避けることも嫌いになることもできず。
会いたいという気持ちが抑えられない。
夏休みも終わりを迎える頃。
佑典はオーケストラ部の合宿のため、道内山奥の合宿所へと旅立ってしまった。
そこの合宿所を利用するのは初らしい。
携帯電話の電波も圏外じゃないかって噂だったけど、かろうじて圏内だったようだ。
だけど前回のコンクール時同様、忙しいので連絡が来るのは夜だけ。
そして連絡といえば・・・待ってましたとばかりに、和仁さんから久しぶりの誘いが。
息子が一週間帰ってこないのを知っていて。
「週末に港まで撮影に出かけるんだけど、一緒に来ない?」
「え・・・」
「彼氏が合宿で、暇してるんじゃないかと思ってね」
「・・・」
ろくな予感はしなかったけど。
昼間だから・・・と自分で自分に言い聞かせ、出かけることにしてしまった。
許されない関係。
私は和仁さんを避けることも嫌いになることもできず。
会いたいという気持ちが抑えられない。