誘惑~初めての男は彼氏の父~
・・・。
「折を見て、連絡するよ」
「・・・待ってます」
次の日曜日。
駅のホームの片隅の、自動販売機の脇に立ち、和仁さんが乗る特急列車を待っていた。
ついに和仁さんが、札幌に戻ってしまう。
もう会えない・・・。
今日を限りに、会わないつもりだった。
「好きだよ、リエ」
別れ際、自動販売機の陰で軽いキス。
一たびこうして触れられてしまうと、もっともっと欲しくなる。
・・・それでは繰り返すだけ。
「じゃ、また近いうちに」
「お元気で・・・」
特急に乗り込む和仁さんを見送った。
動き出して通り過ぎる際に、窓辺にちらっと和仁さんの顔が見えた。
「・・・」
列車が視界から消えたのを確認して、私は歩き出した。
まず和仁さんからもらった名刺を、駅のゴミ箱に捨て去った。
もう二度と迷うことのないように。
「折を見て、連絡するよ」
「・・・待ってます」
次の日曜日。
駅のホームの片隅の、自動販売機の脇に立ち、和仁さんが乗る特急列車を待っていた。
ついに和仁さんが、札幌に戻ってしまう。
もう会えない・・・。
今日を限りに、会わないつもりだった。
「好きだよ、リエ」
別れ際、自動販売機の陰で軽いキス。
一たびこうして触れられてしまうと、もっともっと欲しくなる。
・・・それでは繰り返すだけ。
「じゃ、また近いうちに」
「お元気で・・・」
特急に乗り込む和仁さんを見送った。
動き出して通り過ぎる際に、窓辺にちらっと和仁さんの顔が見えた。
「・・・」
列車が視界から消えたのを確認して、私は歩き出した。
まず和仁さんからもらった名刺を、駅のゴミ箱に捨て去った。
もう二度と迷うことのないように。