誘惑~初めての男は彼氏の父~
「さっき××さんったら~」
取り巻き数名を引き連れて現れたその子は、佑典に馴れ馴れしくまとわりつき、内輪の話を始めた。
・・・この前、私の後ろの席で、佑典がかっこいいと口にしていた子だ。
確か・・・「あすか」って名前だったような。
その時すでに私は戻ってきていたのだけど、目に入っていない様子。
「あ、理恵」
佑典が私を目に留めて、その新入生を紹介してきた。
「こちら、内村明日香さん。お隣のF女子大の一年生。フルートの即戦力なんだ」
うちの大学のオーケストラ部は、周囲の大学や短大の学生も受け入れ可能。
この内村さんみたいに、お隣のF女子大の子もたくさん在籍している。
即戦力ということは、子供の頃から習っていたなどの経験者なのだろう。
「はじめまして。私は、」
自己紹介しようとした時だった。
「存じてます。寺本理恵さんですね。中田さんの彼女の」
口にする前に内村さんは答えてしまった。
しかも非常にクールな態度で。
取り巻き数名を引き連れて現れたその子は、佑典に馴れ馴れしくまとわりつき、内輪の話を始めた。
・・・この前、私の後ろの席で、佑典がかっこいいと口にしていた子だ。
確か・・・「あすか」って名前だったような。
その時すでに私は戻ってきていたのだけど、目に入っていない様子。
「あ、理恵」
佑典が私を目に留めて、その新入生を紹介してきた。
「こちら、内村明日香さん。お隣のF女子大の一年生。フルートの即戦力なんだ」
うちの大学のオーケストラ部は、周囲の大学や短大の学生も受け入れ可能。
この内村さんみたいに、お隣のF女子大の子もたくさん在籍している。
即戦力ということは、子供の頃から習っていたなどの経験者なのだろう。
「はじめまして。私は、」
自己紹介しようとした時だった。
「存じてます。寺本理恵さんですね。中田さんの彼女の」
口にする前に内村さんは答えてしまった。
しかも非常にクールな態度で。