誘惑~初めての男は彼氏の父~
春
***
「ごめんね。最近なかなか時間を作れなくて」
車の中で二人きりになるとすぐに、唇を重ねた。
「いいんです。和仁さんは今が一番大事な時ですから」
物分かりのいい女を演じ、全て理解しるような言葉を吐く。
「売り上げ好調なのはいいんだけど、ここまで忙しいのはちょっとね・・・」
想像以上の取材が殺到して、さすがの和仁さんも疲れている様子。
「次回作は誰のヌードを撮りたいかとか、そんなことばっかり訊かれる。僕の本業はそんなんじゃないのに」
珍しく愚痴っぽいことを口にする。
これまでも和仁さんは、風景写真などで一定の評価を得ていたのだけど。
ここにきてヌード写真集が大ヒットしてしまったため、そっちのほうがメインな写真家のような印象が付いてしまったのは否めない。
「理恵の温もりで、何もかも忘れたい」
助手席の私を、強く抱きしめた。
唇を重ねながら、その指は肌をなぞる。
「ここじゃ嫌・・・」
一刻も早く抱かれたいという本音を、必死で抑えた。
「ごめんね。最近なかなか時間を作れなくて」
車の中で二人きりになるとすぐに、唇を重ねた。
「いいんです。和仁さんは今が一番大事な時ですから」
物分かりのいい女を演じ、全て理解しるような言葉を吐く。
「売り上げ好調なのはいいんだけど、ここまで忙しいのはちょっとね・・・」
想像以上の取材が殺到して、さすがの和仁さんも疲れている様子。
「次回作は誰のヌードを撮りたいかとか、そんなことばっかり訊かれる。僕の本業はそんなんじゃないのに」
珍しく愚痴っぽいことを口にする。
これまでも和仁さんは、風景写真などで一定の評価を得ていたのだけど。
ここにきてヌード写真集が大ヒットしてしまったため、そっちのほうがメインな写真家のような印象が付いてしまったのは否めない。
「理恵の温もりで、何もかも忘れたい」
助手席の私を、強く抱きしめた。
唇を重ねながら、その指は肌をなぞる。
「ここじゃ嫌・・・」
一刻も早く抱かれたいという本音を、必死で抑えた。