誘惑~初めての男は彼氏の父~
・・・。
「美味しい」
オープンしたてのイタリアンレストランにて。
それぞれ頼んだパスタを食べ始めた。
私は夏季限定・冷製パスタを注文。
冷えたトマトが甘く感じられた。
その時佑典が、どちらかといえば私から近い場所に置かれた紙ナプキンを取ろうとしているのに気がついた。
「中田さん、ナプキン何枚使います?」
何気なくこう告げた直後、私ははっとして口を押さえた。
「ごめん・・・。また癖で」
私たちは元々は同じ学部内、先輩後輩の間柄。
付き合い始めて四ヶ月が経過するにもかかわらず、その頃の癖でつい敬語を使ってしまったり、さん付けで呼んでしまったり。
付き合ってからは、下の名前の「佑典」で呼ぶようにと言われているのだけど、長い癖がなかなか抜け切らない。
「また間違ったね。食事終わったら、お仕置きだからね」
佑典が微笑みながらそんなことを言う。
「美味しい」
オープンしたてのイタリアンレストランにて。
それぞれ頼んだパスタを食べ始めた。
私は夏季限定・冷製パスタを注文。
冷えたトマトが甘く感じられた。
その時佑典が、どちらかといえば私から近い場所に置かれた紙ナプキンを取ろうとしているのに気がついた。
「中田さん、ナプキン何枚使います?」
何気なくこう告げた直後、私ははっとして口を押さえた。
「ごめん・・・。また癖で」
私たちは元々は同じ学部内、先輩後輩の間柄。
付き合い始めて四ヶ月が経過するにもかかわらず、その頃の癖でつい敬語を使ってしまったり、さん付けで呼んでしまったり。
付き合ってからは、下の名前の「佑典」で呼ぶようにと言われているのだけど、長い癖がなかなか抜け切らない。
「また間違ったね。食事終わったら、お仕置きだからね」
佑典が微笑みながらそんなことを言う。