誘惑~初めての男は彼氏の父~
「そうか。佑典は人がいいから」
和仁さんはそっと私の肩に手を回した。
「僕たちのこういう関係は・・・。見る人が見たら、援交って捉えられるんだろうね」
そしてそのまま引き寄せられ、また唇を重ねた。
「援交じゃないって言い切れますか」
キスの合間に私は問いかけた。
「第一僕は、お金で理恵の体を買っているわけじゃない」
「私も・・・。お金なんか必要ありません」
生活のためには、お金はなくてはならないものだとはいえ。
この体を和仁さんに与え、好きにしてもらう代償としての対価は必要なかった。
いけないことだとは判っていても抱かれ、一瞬だけでも何もかも忘れさせてくれるのなら、それだけでよかった。
「これからどうしようか」
和仁さんはキスを終えた後、そっとため息をつきながら尋ねてきた。
「どうするかと言いますと?」
「例えば、取り返しのつかないことになる前に・・・控えるとか」
「それって・・・別れるってことですか」
短絡的にそう考えた私は、和仁さんを見つめた。
しかし和仁さんは、黙ってフロントガラスの向こうの海を眺めているだけだった。
もちろん辺りは暗闇、海など見えはしない。
ただ波音が響いてくるのみ。
「い、嫌です」
「理恵?」
私は思わぬ言動に出た。
「これっきりなんて言わないでください」
そう告げたまま和仁さんに抱きついた。
和仁さんはそっと私の肩に手を回した。
「僕たちのこういう関係は・・・。見る人が見たら、援交って捉えられるんだろうね」
そしてそのまま引き寄せられ、また唇を重ねた。
「援交じゃないって言い切れますか」
キスの合間に私は問いかけた。
「第一僕は、お金で理恵の体を買っているわけじゃない」
「私も・・・。お金なんか必要ありません」
生活のためには、お金はなくてはならないものだとはいえ。
この体を和仁さんに与え、好きにしてもらう代償としての対価は必要なかった。
いけないことだとは判っていても抱かれ、一瞬だけでも何もかも忘れさせてくれるのなら、それだけでよかった。
「これからどうしようか」
和仁さんはキスを終えた後、そっとため息をつきながら尋ねてきた。
「どうするかと言いますと?」
「例えば、取り返しのつかないことになる前に・・・控えるとか」
「それって・・・別れるってことですか」
短絡的にそう考えた私は、和仁さんを見つめた。
しかし和仁さんは、黙ってフロントガラスの向こうの海を眺めているだけだった。
もちろん辺りは暗闇、海など見えはしない。
ただ波音が響いてくるのみ。
「い、嫌です」
「理恵?」
私は思わぬ言動に出た。
「これっきりなんて言わないでください」
そう告げたまま和仁さんに抱きついた。