誘惑~初めての男は彼氏の父~
外車だった。
車種はよく分からないのだけど、よく目にするマークの付いた外車だ。
「どうぞ。乗って」
運転席の窓が開き、和仁さんに車に招かれた。
佑典が後部座席のドアを開けてくれたのでそこから乗り込むと、佑典も後から続いて乗ってきた。
「この時間だとJRも本数少ないし、遅くなるから、家まで送ってあげるよ」
和仁さんは優しく勧めてくれるのだけど、それと引きかえに住んでいる場所がバレてはまずい。
「でも、ここから札幌までは距離がありますし。JRの駅までで大丈夫です」
「遠慮しなくていいよ理恵。父さんの言う通り、家まで連れて行ってもらおうよ」
何も知らない佑典は、私を丸め込もうとする。
断り切れず、自宅まで送ってもらうこととなった。
佑典の家から私の寮までは、車でだったらこの時間帯なら30分はかからない。
「寺本さんって佑典の、大学の一年後輩だったっけ?」
和仁さんが気を遣う振りをして、私に話しかけてくる。
さりげなく私の身辺を探っているのは間違いない。
車種はよく分からないのだけど、よく目にするマークの付いた外車だ。
「どうぞ。乗って」
運転席の窓が開き、和仁さんに車に招かれた。
佑典が後部座席のドアを開けてくれたのでそこから乗り込むと、佑典も後から続いて乗ってきた。
「この時間だとJRも本数少ないし、遅くなるから、家まで送ってあげるよ」
和仁さんは優しく勧めてくれるのだけど、それと引きかえに住んでいる場所がバレてはまずい。
「でも、ここから札幌までは距離がありますし。JRの駅までで大丈夫です」
「遠慮しなくていいよ理恵。父さんの言う通り、家まで連れて行ってもらおうよ」
何も知らない佑典は、私を丸め込もうとする。
断り切れず、自宅まで送ってもらうこととなった。
佑典の家から私の寮までは、車でだったらこの時間帯なら30分はかからない。
「寺本さんって佑典の、大学の一年後輩だったっけ?」
和仁さんが気を遣う振りをして、私に話しかけてくる。
さりげなく私の身辺を探っているのは間違いない。